一方で同社の調査によると、10月1日時点で文系は男女とも約9割内定を得ている。
同社のキャリタスリサーチ上席研究員の武井房子さんは、「過去の内定率と比べても相変わらず売り手市場です」と前置きした上でこう話す。
「メガバンクをはじめ銀行が採用数を減らす中で、総合職よりも一般職やエリア総合職を目指す女子学生にしわ寄せが来ているのは確かですが、
一般職の採用枠が減り競争率が上がったことで敬遠した層がいる。
加えて、定型的な事務処理だけやっていればよかった時代から、金融商品を勧める営業も、と業務内容が変わってきたため敬遠する層がそもそも受けなかったのではないでしょうか」
一般職のイメージである「定型業務」は、今は派遣などの非正規雇用者が担う。
一般職でも営業のような仕事や後輩の育成など、自ら考えて動ける女性を企業は求めているという。