EVの充電が10分程度に!? 急速充電器が年内に大幅進化!

2017/03/29

日本主導で急速充電器の国際規格作りを推進している「チャデモ(CHAdeMO)協議会」が、7年ぶりに国際標準仕様書の大幅改定を予定しているそうです。

同協議会では、2010年に初となる「チャデモ」規格の標準仕様書を発行。

これまでに多くのメーカーの急速充電器を認証してきましたが、昨今、EVの航続距離拡大を目的に駆動用2次電池の容量拡大が進んでおり、急速充電器に関する規格の見直しが必要な状況になっています。

日米欧の自動車各社が電池容量を倍増させたEVを発表するなど、今後もEVに搭載する電池容量の拡大が続く見通し。

そこでチャデモ協議会では、こうした動きに対応するため、EVの電池大容量化などに合わせて、従来の約3倍にあたる最大出力150kWの急速充電器の製品化を可能にするそうです。

日経新聞によると、日産リーフを80%充電するのにこれまで30分要していたところ、新仕様に対応する急速充電器では約1/3の10分程度で充電できるようになる模様。

一方でVWなど、欧米メーカーが推進する急速充電規格「コンボ」も車載電池の大容量化に向け、急速充電器の大出力化を検討しているそうです。

海外では「チャデモ」と「コンボ」両規格の充電コネクターを備える急速充電器も普及し始めていることから、チャデモ協議会では次世代仕様においても互換性を確保できるようにする考えとか。

今後、充電ケーブルを液体で冷却する新たなシステムを標準仕様書に盛り込み、2020年を目処に、急速充電器の最大出力を現在の7倍となる350kWまで引き上げるそうです。

新仕様の急速充電器は年内にも発売される見通しのようで、今後のEV普及にいっそう弾みがつきそうな状況になって来ました。

http://clicccar.com/2017/03/29/458309/
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