老化のメカニズムをより簡略に(再)

カロリー制限をベースに、老化メカニズムを簡略に考えてみたい

○細胞内でのエネルギー管理
・ADP / ATP バランス … エネルギー大のとき、ATP多
・NAD / NADH バランス … エネルギー大のとき、NADH多
・アミノ酸濃度 … エネルギー大のとき、濃度高い

○短期でみたカロリー制限の効果
カロリー制限時、細胞内エネルギーは少ない = ADP多、NAD多、アミノ酸少ない
・NAD多 → 長寿遺伝子発動(遺伝子修復を担う長寿遺伝子は NAD / NADH の濃度に反応する)
・アミノ酸少 → オートファジー発動、遺伝子機構は不明(mTOR抑制は直接オートファジーと関係ないかもしれない)
・ADP多 → 実はこの部分、あまり調べられていないのかもしれない

○長期的に見た場合
人体内で合成できないナイアシンアミド(ビタミンB3)の長期的な減少は老化と相関があると考えられる
・NAD / NADH は、ビタミンB3(ナイアシンアミド)ベースで作られる
・NAD / NADH は遺伝子修復に使われるが、そのときナイアシンアミドが遊離する
・血中のナイアシンアミド濃度と、細胞内の濃度差と浸透圧により細胞内のナイアシンアミドがじわじわ減少
・NAD / NADH の細胞内濃度が低下すると、「遺伝子修復に長い時間がかかるようになる」
・不要な遺伝子の発現、不要たんぱく質(酵素)が増加し細胞の機能が低下する

○サプリメントの効果と購入時の注意
・NMNサプリメントは、NAD濃度を短時間で効果的に高める効果が確認されている
 国産のは高い、その上余分な成分がてんこ盛りでお勧めしない
・ナイアシンアミドは、血中濃度を高め細胞内の濃度を下げさせない効果が期待される(科学的検証は不明)
 ビタミンB群のサプリメントが入手しやすい、有効成分としては ナイアシン 表記でも
 原材料に ナイアシンアミド のものと ナイアシン のものがある
 ナイアシンアミドの方が効果は高いと考えられる