老化を抑える要素(すなわち放射線の影響も抑えると期待される要素)

・長寿遺伝子
 複数種類の存在が確認されている
 この遺伝子から作られる酵素(たんぱく質)が遺伝子の発現を調節(隠して調節)
 遺伝子の修復も行うが、修復中に不要な遺伝子が発現、不要なたんぱく質が出来る?
 この長寿たんぱく質は、細胞内で NAD 濃度が高いほど活動しやすいらしい

・NAD(ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド)
 →NMN(ニコチンアミド モノ ヌクレオチド)
 →NR(ニコチンアミド リボシド)
 …ナイアシン(旧ビタミンB3)
NADは、細胞内で様々な化学反応の媒介をする物質で
加齢とともにその濃度が下がることが知られていたらしい(すべての長寿たんぱく質が活性化する)

・mTOR(ラパマイシン標的たんぱく質)
細胞内のアミノ酸濃度が高いとき、たんぱく質を合成することに関与する
アミノ酸濃度が低い場合はこれが働かずに「オートファジー」等の
たんぱく質を再利用をする仕組みが働く
「オートファジー」が、不要なたんぱく質(酵素)を消すことで細胞活動が正常化すると考えられる

・UCP2(ミトコンドリア脱共役たんぱく質)
ミトコンドリアが細胞内で使うエネルギーを作るときに介入して
エネルギーではなく熱を生み出すよう作用する
これが長寿たんぱく質の活性化も行う性質があるようだ(一部の長寿たんぱく質が活性化する)

・AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)
細胞内のエネルギー調整を行う酵素で、エネルギーが不足してくると
ミトコンドリアの活性化を行うようだ、これは NAD の再利用を促す働きと関連があるらしい