闡提成仏というのは、ここが崇め、題目(讃題)として信者に口誦させ、建前として真義を実践させようと
図る大乗の涅槃経にあって、唯一オリジナリティを主張し得る教理の柱。というのも確かに >如来常住は法華経で既に説かれ、また悉有仏性は如来蔵経
で先に説かれ、日本でも天台本覚思想・十住心論や道元をはじめ更なる深化発展を遂げ、常楽我浄も阿含経等で同様の仏説が認められるので、
基本教理とされる4つのうち、ただ一つ独自性のある柱だったからだ