昔のホームレスと違って、女の子のホームレスは、小奇麗にしているのです。マニキュアもきちんと塗っているし、化粧もちゃんとしているのです。

着ている服もボロではありません。ちゃんと普通の服を着ていますから、表を歩いていたら、ホームレスだとわかりませんが、とにかくホームレスなのです。ネットカフェで寝起きしているのです。

食事はどうするのかというと、三食ともカップラーメンです。ひどいでしょう。カップラーメンを三食も食べているのです。

「こんなことがあるのか?」と思って、僕は思いだしました。僕は昔、小室直樹先生の家へ行ったのです。石神井の2階のアパートに小室直樹先生は住んでいました。

ドアを開けて「こんにちは」と入ると、靴棚にインスタントラーメンが本のようにビッシリと並んでいたのです。靴棚はインスタントラーメンで、パンパンです。

小室直樹先生はインスタントラーメンしか食べていなかったのです。男一人では買い物に行くのもめんどくさいのです。インスタントラーメンを食べて、一杯飲んで、そのような生活です。本当です。ホームレスの女の子たちは、これと同じことをやっているのです。

でも、お化粧はしています。破れた服など着ていません。キレイな格好をしています。仕事は何をやっているのかというと、売春です。売春も「遊んでいかない?」という売春ではありません。「援助してくれない?」という売春です。

昔は、売春をすると1万円もらえたそうです。今は2千円から500円という日もあるそうです。でも、女の子は2千円でも体を売れば、カップラーメンくらいは食べられるのですが、男はそうはいきません。