「ブッタの真実の教えを説く [下]」( 2018年10月14日第1版第1刷発行)より引用

この「異陰」を現代人にも 分かる言葉で表現するならば、「霊魂」と呼ぶしかない、とわたくしは思います。
人の死後に生命を存続させる、現世の身心とは別のもの。それは「霊魂」と 表現するしかないでしょう。
ちなみに『雑阿含経・仙尼経』では次の経文にあるように、この「異陰」を「与陰」と漢訳しております。

(中略)

霊魂と呼ぼうが、「異陰」と呼ぼうが、「与陰」と呼ぼうが、そういうことはどうでもよいでしょう。
とにかくお釈迦さまは、死後もなにかが存続すると、はっきりとおっしゃっています。
わたくしは「阿含経」に説かれている成仏法・七科三十七道品を修行することにより、
家成仏力たと霊眼を身につけ、お釈迦さまのおっしゃっている「異陰」を、はっきりと覚知できるようになりました。
この異陰こそが、かねてからわたくしのいっている「不成仏霊」であり、「霊障のホトケ」だったのです。

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