0935去れ!イヌヤマ! 外道よ!
2021/01/04(月) 21:41:14.01ID:A3095Ou0本則
百丈懐海 (えかい)また弟子の五峰に問う、「咽喉唇吻(いんこう しんぷん)を併却(へいきゃく、クチをふさがれた状態でモノを言う)して、そもさんか言わん?」。
峰云く、「和尚また須(すばか)らく併却すべし」。
丈云く、「人なきところに斫額(しゃくがく、額に手をかざして遠くを見る) して汝を望まん」。
注
斫額(しゃくがく):額に手をかざして遠くを見ること。
本則
百丈は五峰にイ山と同じ質問をした、「咽も口もふさいでどのように言うか?」。
五峰は云った、「和尚の方こそお黙り下さい」。
百丈は云った、「額に手をかざして人のいない処にお前さんを見よう」。
⇒ のどとくちを塞いで、無言で、伝えよ。では、和尚ものどとくちを塞いで、無言で言え。
人無きところ、とは、手をかざして見ようとしても四方八方、何処にも人は在る。
人無きところなど無いのだから、そこに居るおまえを見よう、とは、つまりは、空である。
百丈と五峰は、師と弟子ではあるが、師と弟子ではない、この二人は、二人ではあるが、二人ではない。一の如しである。
泥水に注がれたミルクである。見分ける事は、不可である。
だが、禅のアヒルは、泥水に注がれたミルクだけを飲む、と言う、
色即是空は、空即是色へと還(かえ)る。
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