ところが、パリサイ派から信仰にはいってきた人たちが立って、

「異邦人にも割礼を施し、またモーセの律法を守らせるべきである」
と主張した。
そこで、使徒たちや長老たちが、この問題について審議するために集まった。

激しい争論があった後、ペテロが立って言った、

「兄弟たちよ、ご承知のとおり、異邦人がわたしの口から福音の言葉を聞いて
信じるようにと、神は初めのころに、諸君の中からわたしをお選びになったのです。

そして、人の心をご存じである神は、聖霊をわれわれに賜わったと同様に
彼らにも賜わって、彼らに対してあかしをなし、

また、その信仰によって彼らの心をきよめ、われわれと彼らとの間に、
なんの分けへだてもなさらなかったのです。

しかるに、諸君はなぜ、今われわれの先祖もわれわれ自身も、負いきれなかった
くびきをあの弟子たちの首にかけて、神を試みるのか。

確かに、ヤハウェなるイエスのめぐみによって、
われわれは救われるのだと信じますが、彼らとても同様です」。

すると、全会衆は黙ってしまった。それから、バルナバとパウロとが、
彼らをとおして異邦人の間に神が行われた数々のしるしと奇跡のことを、

説明するのを聞いた。