無門関  二  百丈とキツネ 無門関を読み解 http://www4.plala.or.jp/mumonekai/
 百丈さまのお説教には、ひとりの老人が、みなと教えをきいていた。みながさがれば、老人もさがる。ある日さがらずにいるの
で、坊さまがきく、「そこに居るのは、何びとじゃな?」 老人、「いや、人ではございません。むかしカショウ仏のころ、この
寺に住み、書生から、「えらい修行をした人も、因果に落ちますか?」ときかれ、「落ちない!」と答えたために、五百代キツネ
にされました。なにとぞ坊さまのおくちぞえで、キツネからぬけますよう。」そこできく、「えらい修行の人も、因果に落ちまし
ょうか?」 坊さま、「因果にたがわぬ!」 老人はその言葉で悟り、おじぎをして、「私はもうキツネからぬけて、裏山にいま
す。どうかお坊さま、おとむらいをねがいます。」 坊さまは世話役に板を鳴らさせ、食後に葬式だとふれた。一同ふしぎがる。
「みんな元気で、病室に居る者もないのに、なぜなんだろう?」 食後になると、坊さまはみなをつれて、裏山の岩の下に行き、
ツエでキツネの死体をひき出し、それを火葬にした。 坊さまは晩の説教で、いわく因縁を話す。すると黄蘗が、「その人はひと
こと返答しそこねて、五百代キツネの身となったが、ことごとくたがわねば、何になりますかな?」 坊さまがいう、「こっちに
こい。話してやろう。」 黄蘗は近よるなり、坊さまをひっぱたいた。坊さまは手をたたいて笑い。「毛唐は赤ヒゲだが、赤ヒゲ
の毛唐も居ったか!」 無門がいう---------因果に落ちねば、なんでキツネになろう?因果にたがわねば、どうしてキツネからぬ
けよう?もしこの点にシカと目がつけられたら、前世の百丈もたのしい五百代であったとわかる。
?今朝はとりあえず過去のメモ丸写しだ やるきないけどノルマ?私には今静止するほど落ち着く
時間も無くもがく時間の重いしかない