これで明らかなように、ほぼ中立というのは
弱有害にもかかわらず働くはずの自然選択が働かない
ということではない。

弱有害であるのに繁殖率が維持されるか高まるケースがあると
「ほぼ中立」説は言いたいわけじゃない。
もしもそう言いたいなら「ほぼ中立」説は自然選択理論を反証しようと
していることになるだろうが、そうではないし、
そんな反証はそもそも命題の定義上成りたたない、ということは再三書いたはず。