それはともかく、読者のなかには、私に、国家レベル、マクロの観点から、「こうだから、こうせよ」というようなことを言ってほしい人もいるかもしれません。

 例えば、「トランプ相場というのは、どうなるのですか。何円まで上がりますか。いつごろまで上がって、いつごろから下がって、どうなりますか。
はっきりとチャートを示してくれればボロ儲けできますよ。そうしたら、半分ぐらいなら寄付してもいいですよ」などという感じで儲けたい人は、たくさんいるのではないでしょうか。

 ただ、そういうことは言ってはいけないことになっています。Wズル”になるため、そのようなことはしてはいけないでしょう。

 あえて言えば、2017年以降は相場が上がったり下がったりと乱高下するでしょう。ですから、儲かる人は儲かり、損をする人は損をします。ずっとやり続けている人は、やはり損をします。
ですから、よく考えて、どうしてもしたいと思う人はしてもよいけれども、ずっと勝ち続けるのは難しいでしょう。そのように、「上がるときは上がるが、下がるときには下がる」のです。

 そのような経済に置ける状況と同じようなことが、政治においても言えるでしょう。いい感じが出るときと、カターッと落ちるときと、「危ない!危機が来るかな」と思うときと、「意外にうまくいったな」と思うようなときとが、いろいろと起きてくるのではないでしょうか。