平成26年ころから横行していた中小企業へ対する窃盗、詐欺事件。
被害額が少額であることや組織的犯罪でないことから被害届も出さ
ないということもあり表面化していなかった。
だれでも簡単に作成できる名刺を悪用して自分の身分を「実演販売士」
であると説明して企業内へ潜伏する手口だ。 
企業側としては販促を目的に、販売したい商品を見せたり
企業内への出入りを許可するわけだが、売上金、商品の持ち逃げ、
さらには企業機密内容までも持ち出すこと等が問題とされる。
企業としては販促を目的に採用したいわけだが、
「実演販売士」の名刺一枚で信用してしまう。
そもそも何ら根拠のない者を安易に企業内に入る許可を与えるのは
危険といわざるを得ない。
商品を一つでも売り上げたい企業の心理を突いた新手の犯罪である。
(日報記事引用)