それに対し
「王の一本足や長嶋のスタイルは、真似ようったって誰もができるものじゃない」
「お前が自分の財産と固執するスキルも同じで、誰もが簡単にできて、越えられるものじゃない」
「それなら、スキルや情報を公開し、チームで共有すればチームは底上げされ、勝てる確率が上がり、
優勝すれば給料も上がる」と、粘り強く説得し続け、どうしても言うことを聞かない選手はトレードに出し、
個人スキルとチーム・プレーの質を同時に極限まで上げよ、という考えに「洗脳」するまで4年かかったとか。

最後まで洗脳されなかったのが長嶋と王。ONの対極が広岡、森。
広岡、森も人間的には川上と合わなかったが、アメリカ式チーム・プレーの学習にはとことん貪欲だったらしい。