DAC(開発援助委員会)諸国によるODAの実施状況を純額ベースでみると、
長らくアメリカが世界の1位であったが、冷戦の終結を背景に、1989年に
日本がアメリカを追い抜き、その後も1990年を除き、2000年までの10年間、
世界最大の援助国となった。しかし、2001年には再びアメリカが首位に立ち、
2006年にはイギリスが第2位となり、2007年には、ドイツが第3位、
フランスが第4位となり、日本は2009年まで第5位の位置にある。
この間、日本はODAの予算を削減し続けたが、欧米諸国は「貧困がテロの
温床になっている」との認識に基づき、ODAの予算を増額させてきている