>>198
つづき

コーシーは『解析教程』において連続関数を項にもつ無隈級数を取り上げ
て,もしその級数が収束するならば,極限として認識される関数もまた連続
なるという命題を提示し,証明さえ記述しているが,アーベルはここに疑問
を抱き, 1826年の論文
において興味深い反例を提示した

したがって極限関数
に不連続点が無数に存在することになり,コーシーの命題は成り立たない
ことがわかる,アーベノレはこのような倒をフーリエ級数から援歌したのだが,
まさしくその点において尽きせぬ興味が感じられるのである,この一例だけ
も,アーベルを今日の実解析の始祖と呼ぶのに相応しい.
以上