>>164
(>>167の続き)
(1):p≠q のとき。仮定からyは1とは異なる正の代数的数だったから、
e^p≠−x^q・y^{q-n}・(a_1・y^{n-1}+…+a_{n-1}・y+a_n) となって矛盾が生じる。
(2):p=q のとき。yは体Qの超越拡大体 Q(e,y) 上代数的である。
また、Q(e,y) は Q(e,y)=Q(e) と表される。従って、yは体Qの超越拡大体 Q(e) 上代数的である。
故に、有理整数と有理数の各定義に注意すると、Z⊂Q から、yに対して、或る有理整数環Zにeを添加して得られる
Z上の可換環 Z[e] 上の既約な多項式 g(X) が存在して、g(x)=0。
deg(g)=m とする。何れも或る b_0,b_1,…,b_m∈Z[e] b_0≠0 b_m≠0 が存在して、g(X) は
g(X)=b_0・X^m+b_1・X^{m-1}…+b_{m-1}・X+b_m と表される。従って、g(x)=b_0・x^m+b_1・x^{m-1}+…+b_{m-1}・x+b_m。
g(x)=0 から b_0・x^m+b_1・x^{m-1}+…+b_{m-1}・x+b_m=0 だから、b_0・x^m=−(b_1・x^{m-1}+…+b_{m-1}・x+b_m)。
また、b_0≠0 であり、b_0・e^p=−b_0・x^q・y^{q-n}・(a_1・y^{n-1}+…+a_{n-1}・y+a_n)、
故に、p=q から b_0・e^p=−b_0・x^p・y^{q-n}・(a_1・y^{n-1}+…+a_{n-1}・y+a_n)。