ちなみに、今中氏は強い「放射能危険派」というわけではありません。
ECRRを否定してICRP説を支持する発言を行ったりと、同じ熊取6人衆であっても小出氏に比べると安全派寄りです。
その安全派寄りの今中氏が「マスク着用が必要なほどの汚染状況だ」と言っているんですから、
「今回の山火事によって、大量の放射性物質がモニタリングポストとは別方向に飛散したことは間違いない」
と言えます。

福島県の役人たちは、原発事故直後から避難準備区域に指定するまでの1月の間、
(チェルノブイリ事故の健康被害状況調査結果を知る)山下俊一ら御用学者を雇って、
「安全、安心」のPRを行い、飯館村の住民の避難を妨げ、大量被ばくさせましたが、
6年以上経った今も、その状況は変わっていません。

「新たな大量被ばくの危険性があるというのに、強引に避難指示解除して住民を戻したのか!」
などと非難されたくないので、御用学者を雇って必死になって「デマだ!」の一言で済ましているのです。
「(自分たちの給料となる税収確保のために)福島県は安全である」を前提に、
ちょっとでも危険を訴える者を「復興を妨げる悪人扱い」しているのです。

「役人たちは住民の健康・幸せを願っている」などと思っているとしたら大間違いですよ。