スタップ騒動以降、コピペでねつ造するより、生データレベルで意図するデータを作るようになった。
さらに、ズルい人は追試されやすい培養細胞実験よりも外科的手技が必要な個体実験を上手く利用している。
不思議なことに、なぜか培養細胞レベルのデータよりも個体から得られたデータを重視する傾向がある。
これは近年において完全に誤った考え方なのだが。
現代のライフサイエンス分野の論文において、個体実験から得られるデータこそ、ねつ造の宝庫なのだ。
何故なら、再現性不能と後から周囲で囁かれても、それは個体差や手技手法の違いということで、なんとでも言い訳することができるからだ。
生データレベルでのねつ造に加えて、完全に同じ条件で他者が追試不能な実験のコンビネーションでいかようにも結果を「作れる」。
彼らは学習する。
捏造をあばこうとうする無名の人達に対する「傾向と対策」にぬかりはない。
お受験で培った能力を侮ってはいけない。