0001名無しって、書けない?(地震なし) (無能)
2018/08/13(月) 21:52:14.42暖房の20℃と、冷房の20℃、その違いとは…?
「暖房の20℃と冷房の20℃。同じ設定温度の両者には、どんな違いがあるのでしょう?」。中京区のYさんから、こんな質問が届きました。
今回は、ダイキン工業株式会社・広報グループに聞きました。
「設定温度は同じでも、暖房と冷房では、出てくる風の温度が違います。室温を設定温度に近づけるために、暖房は室温よりも温かい風を、冷房は室温よりも冷たい風を出しています」
だから、“部屋の温度を20℃にする”という目的は同じでも、暖房と冷房の運転方法は別もの。
「室温が10℃の冬の部屋で、設定温度を20℃にして冷房をつけても、部屋は20℃にはなりません。冷房機能はストップしてしまいますね」
ところで、暖房の20℃は快適ですが、冷房で20℃に設定すると寒いですよね。これはなぜ?
「どちらも室温は同じ20℃になりますが、気候や服装が異なるため、感じ方が変わります。夏は、部屋の壁や床に熱気が侵入します。
冷房は、それを冷やそうと冷風を出しますが、体のほうは暑さに慣れているので、寒く感じます。それに、夏は薄着をしているでしょう? 反対に、冬は厚着なので、室温が20℃でも暖かいのです」
ところで、エアコンはスイッチ一つで冷房にも暖房にもなる便利なものだが、夏と冬では同じ設定温度にしても体感温度が全く違う。
以前、暖房と間違って冷房をかけてしまったことがあるが、吹きだす風はびっくりするほど冷たくなかった気がする。
この疑問の解き方は、おそらく中学生あたりで習っているのではないかと思うが、当時の記憶は忘却の彼方である。やはりここは分かりやすくお教えいただくしかない、とさっそく家電メーカーさんに問合せてみた。
ナショナルアプライアンスマーケティング本部の森田さんによると、「エアコンの冷房と暖房は運転の仕方が違います」と開口一番。
簡単にいうと、エアコンのしくみは気化熱を利用したもの。エアコンの室内機と室外機の間にあるパイプには冷媒が入っていて、圧縮機を通して気体になったり液体になったりしながら循環している。
冷房の場合は、室外機から液体の冷媒が室内機に送られると、冷媒は気体に変えられて、このときの気化熱で部屋から熱をうばい、冷たい空気を室内に放出する。
暖房の場合は、この冷媒の流れる向きを逆にして、室外の空気から熱を奪った冷媒を圧縮機で高温・高圧にして、室内機の熱交換器に送り、温かい空気を放出しているのだ。
「同じ室温にするのでも冷房と暖房はその吹きだす温度が違うんですね。
たとえば、室内の設定温度を26度で考えると、外の気温にもよりますが、冷房だと吹きだし口から出る風の温度は5度くらいで、暖房の場合だと50〜60度になるかと思います」と森田さん。
冷房と暖房とでは、同じ設定温度でも出てくる風の温度が50度も違うとは思っても見なかった。寒い冬場に冷房をつけても外と中の温度差がないから吹きだす風が冷たく感じなかったのかぁと納得。
当たり前といえば当たり前だが、改めて聞くとちょっとへぇ〜である。
エアコンの暖房の場合、たまにスーッと冷たい風が吹いてくる時がある。
このことについても聞いてみると「部屋の温度が設定温度以上に暖かくなっていると、室温より温かい風はでませんね。部屋と同じ温度の風、いわゆる普通の風だと冷たいと感じるのだと思います」とのこと。
「冷房の25℃と暖房の25℃は何が違うんですか?」。
25℃の疑問をパナソニックに質問した。冷房は冷やすための機能、暖房は暖めるための機能なので、30℃の部屋を25℃にしたい場合は暖房の25℃にしても動かないという。
冷房の25℃は25℃の冷気が出るのではなく、部屋を25℃まで冷やしたら止まるスイッチのようなもの。逆に暖房の25℃は部屋を25℃まで暖める。
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