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物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★4【エロも可】
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0001名無しって、書けない?(千葉県)
垢版 |
2018/05/17(木) 17:09:27.75ID:kknScJiK0
素人レベルからでも投稿できる小説スレです
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です

投稿者は多大な時間と労力をかけて
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします

この度小説スレと原案ありスレを統合しました

以下は原案ありの簡単な説明です

インスパイア、オマージュ、パロディ、パクリ、何でも結構です。
その原案も小説、戯曲、映画、テレビドラマ、マンガ以外にも、ルポルタージュやテレビのドキュメンタリーとかでもかまいません。
テーマだけでもOK、冒頭だけでもOKです。
少しでもかすったから原案ありだと書いた当人が主張するのなら、そう見なしてあげましょう。
「『パクった』と言ってるけどさ、全然パクってなく、それはお前のオリジナルじゃん」という非難はやめましょう。

あとは作家さん各々の良心に従い思うままに書いてください

最後に、このスレの投稿される作品はすべてフィクションであり
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません
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0461港町に面した食堂の話(茸)
垢版 |
2018/07/31(火) 21:35:53.38ID:4KdRhhsPd
わたしは務めて笑顔になって答えて
ブルーの皿を見た。
「いたっ。」
一番目の女が膝を撫でる。
「ちょっと大丈夫オダナナ。」
二番目の女が感情を見せたのを
初めて目撃したわたしは膝を摩る女のそれより動揺した。



そして一番目の女はオダナナというのだとそのとき知った。
親の死に水を取る子の如く近寄る
女にオダナナは
「みゆ、大丈夫だから。」
立ち上がってそう告げそして
わたしを振り返り
「お騒がせしました。」
そう言って逃げるように立ち去った。
恥ずかしかったのだ。と
わたしは思った。
0462港町に面した食堂の話(茸)
垢版 |
2018/07/31(火) 21:36:56.17ID:4KdRhhsPd
「ありがとうございました。」
古いレジの機械が唸りわたしは
温んだ潮風を抱いて扉を開けた。
わたしはその時はじめてみゆと呼ばれた
女の笑顔を見た。
それはとてもぎこちないものであったが
素朴で素敵だった。
わたしはまたこの食堂に来ようと思い
みゆにこの食堂の名前を聞いた。
「おだ食堂です。おだは織田信長の織田。」
さきほどの表情に戻ってみゆは答えた。
「ふうん。」
返答にこまったわたしは開いたままであった扉の外へ飛び出した。
空は先程までの群青から茜模様に
移ろっていた。
長居しすぎたとわたしは思い、
少しだけ駆け出した。
0463名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/07/31(火) 21:37:59.80ID:4KdRhhsPd
連投失礼しました。
0464名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/07/31(火) 22:35:04.74ID:axwBLwRx0
>>450
長い解説は千葉県さんのことじゃないです
むしろ僕の読解力が劣るせいで、注釈付けてもらわないと何のことだかわからない時があるくらいですw

>>454
確かに短い文章で何かを表現することの難しさをこのスレで知りました
そしてカタカナを半角表記にできることをチワンさんのおかげで知ることができましたw

>>456
何かその書き方だとご臨終したみたいじゃないですかw
まあでも戦友ってなんか素敵な響きですな
これからも良きライバル関係でありたいですねm(__)m
0465名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/07/31(火) 22:42:37.45ID:axwBLwRx0
>>462
千葉県さんはヒロインの正体明かすのもったいぶる癖がありますね
それが逆にミステリアスでいい感じになってるので、思わず読んでしまうんでうすけどね

あと、このスレは実質千葉県さんのスレみたいなもんなので、スレ移行のタイミングはお任せいたします
0466名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/07/31(火) 22:51:58.90ID:4KdRhhsPd
>>464
僕のことではないと知ってほっと胸を撫で下ろしております
しかし喋りすぎには気をつけないとと身を引きしめております。

>>465
昔よんだミステリーの影響ですかね。
読者を惹き付けるにはヒロイン隠ししかないかなと苦肉の策です。
0467名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/07/31(火) 22:54:11.02ID:4KdRhhsPd
このスレが500位までいったら次に移行でいいですかね。
0468名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/07/31(火) 23:31:54.39ID:rvF1h9ZgK
>>465
見てお分かりのように自分はガラケーで書いてるのでスマホとかよりは半角カタカナはお手のものでして(笑)

>>467
そんな感じでいこう
なんてな

ちなみに盛大にスレチですが
今日はあの伝説のアイドルユニット『てんとうむChu!』の御披露目から5周年に当たりまして
1人でお祝いモードですごしました(笑)
0469名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 02:46:38.26ID:SHoFn+Kr0
前かその前にあった小説スレ大賞はどうなったんでしょ
0470(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 08:39:40.33ID:SHoFn+Kr0
「連載は来月号で終了となりますので」
綺麗な顔立ちのその女の人が
いつものファンレターはあのダンボールにありますので の時と全く同じ口調で
そう告げたときには文字通り一瞬
視界が遠ざかった。
「えっ?」
私は女の人に手に抱かれた
渡してまもない原稿を見つめる。
これが最後か。
「すでにご存知かと思って」
取り繕ったような笑顔。
とはこのことを言うのだ。
女の人を見て思った。
反抗することもなく、そんな気すらなく。
ただ裏切られるような形で(私からすれば)連載は終わった。

それから私は定期的に原稿を持ち込んでは読み切りで採用されたりゴミ箱に捨てられたりを繰り返し。その延長線上にある現在はゴミ箱にさえ捨てられることなく突き返される始末。
それでもペンタブには触れていたくて。
いまは雑誌のカットや個人受注のイラストを書いている。
フジテレビのノンフィクションに取り上げられそうな今の私を取り巻く日常生活。おそらく人はこれを落ち目というのだろう。
しかし私はこれを落ち目とは思っていない。
0471名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/01(水) 12:05:23.37ID:RvhVKMZ1K
>>470
続き乙です
なるほどそうやって生活しているんですね
頑張れ〇〇〇先生

ちなみに小説スレ大賞のネタは『今年の』ってやつじゃありませんでしたっけ?
まあ審査員がいるわけでもないし
大賞作品はそれぞれの心の中にって感じですかね(笑)
0472目指せM-1グランプリ?(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 14:11:37.38ID:SHoFn+Kr0
てち「どうもー平手友梨奈でーす」
なな「小林由依でーす」
てち「好きすぎて本人名乗るんじゃねーよ」
なな「つい出来心で悪気は無いんです」
てち「警視庁捜査24時かよ」
なな「ところでどうしたの?」
てち「最近漫才をしたくて」
なな「やってて良かった公文式」
てち「萬斎じゃねーかそれ 」
なな「違うの」
てち「全く違うよどんな耳してんだよ」
なな「(耳を近づけ)こんな耳」
てち「うるせーな」
なな「ところで漫才の知識どれくらいあるの」
てち「東京都生まれとか」
なな「うん」
てち「歴史があるとか」
なな「うん...?うん。」
てち「のぼうの城に出たとか」
なな「萬斎の知識じゃねーか」
てち「てへぺろ」
なな「てちが言うとややこしくなるからさ」
てち「ややこしやー」
なな「日本語で遊ぼじゃねーよ うまいこと言うなよ」
てち「 そろそろ漫才の話に戻りましょーか」
なな「お前が話を逸らしたんだろ」
てち「まず漫才にはボケとツッコミがいて」
なな「そこから?もういいよどうも」
0473目指せM-1グランプリ?(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 14:12:47.80ID:SHoFn+Kr0
てち「で、まずは」
なな「いましめようとしたのに!」
てち「戒めようとしたのに」
なな「文章の区切り方間違えてんじゃんか」
てち「区切り方?なにそれ」
なな「あー知らないかー」
てち「パラグラフ事にまとめるってこと?」
なな「知ってんじゃねーか」
なーこ「でも微妙に意味違くない」
てちなな「びっくりした」
なーこ「どーしたの?2人とも壁に向かっておしゃべりして」
なな「どんな状況だよ」
てち「こんな状況だよ」
なな「文章じゃわからないでしょ」
なーこ「細かいことはどうでも良くない」
てち「お前がその細かいことを突っ込んできたんだろ折角Wikipedia丸暗記したのに!」
なな「Wikipediaかよ」
てち「っていうのがツッコミね」
なな「ツッコミの説明だったのかよ」
なーこ「もういいよ どうもありがとうございました」
なな「良くねーよまだツッコミの説明した終わってないでしょ」
てち「ボケの説明が...」
なーこ「商工会議所の検定試験のこと?」
なな「それは簿記だよ しかもホームページの説明まんまじゃねーか」
てち「これがボケですね」
なーこ「まぁいまのはツッコミだけどね」
なな「なんかツッコミってエロ...」
てち「どこに反応してんねん」
0474目指せM-1グランプリ?(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 14:13:20.72ID:SHoFn+Kr0
なーこ「いまみいちゃんがすごい睨んだけど大丈夫?」
なな「みいちゃんいたのかよ」
てち「さて基本がわかった所でさっそく漫才をしていきましょう」
なな「もういいよ」
なーこてちなな「どうもありがとうございました」
0475名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 14:20:51.16ID:SHoFn+Kr0
>>471
今年のでしたね 失礼しました。
今年の終わりまで残ってたらその時に...
またその話をぶり返すかも笑
心の中で。
0476陽だまりと揺れる花火(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 23:11:49.12ID:SHoFn+Kr0
爆ぜるような音が窓を震わすように。
響くのを聞いて僕は。
今にもあの場所へ駆け出したい。
そんな気持ちになった。
「もう、せっかく一緒に行くって」
いくちゃんは電話口で不満そうに言った。
「ごめん。」
僕といくちゃんはあの日、花火大会へ
行く約束をしていた。
だけど、僕が姉から風邪を貰ったせいで
行けなくなった。
それが悔しいせいか、いくちゃんの
浴衣姿を未だ夢に見る。
これは僕といくちゃんが付き合う
ちょっと前の話。

歓声が花火を追いかけるように聞こえた。
だが、それは会場から10km近く
離れた僕の家からは聞こえるはずが
ない。

僕はエアコンの温度を下げて
布団に潜った。
布団の中は暗く、まるでビックバン
が始まる前の宇宙みたいだ。
音も光もない。
孤独だ。たった一人部屋に篭って。
いまごろいくちゃんは態々
この日のために買ったという
浴衣を着て誰かと花火を楽しんでいるのだろう。
そう思うと熱は上がったし
眠れなくなった。
しかしさっき飲んだ薬の副作用で
半強制的に微睡むことになった。
水を張ったグラスの底に
体を広げて沈むように。
遠くの爆音を聞きながら。
0477陽だまりと揺れる花火(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 23:12:35.64ID:SHoFn+Kr0
「あんたなんで布団被っとんの?」
不意に光を眼に浴びて、僕は左右を
見渡す。声の主は姉だった。
「あれ、姉ちゃんいつの間に。」
「いつの間にやあらへんもう11時やで」
「そうなの」
辺りは静まり返っていて
あの爆音も歓声もどこにもない。
花火大会は終わったらしい。
ベットから起き上がって
僕の机に座る姉を見る。
姉は額にうっすら汗を書き
黒のノースリーブの襟元を
パタパタと仰いでいる。
「なんか冷たいもん買ってくるわ」
椅子から立ち上がって
姉は僕の顔を伺う。
「いってくるわ」
僕だけがいる部屋にはまた
いつものような静寂が残った。

姉がくれた飲み物が効いたのか
理由は分からないが翌日の朝には
体が軽くなり 熱も下がっているよう
だった。
「うん、大丈夫そうやな」
ダイニングで温度計のメモリを
確認して姉がうなづく。
「あっ、そうそういくちゃんが心配しとったで」
温度計を引き出しへしまって
から思い出したように言った。
「そう?」
「うん。なんやいくちゃん結局 花火大会途中で帰ってきたみたいやで」
「まじ?」
「うん。昨日の夜 飲みもん買いに行った時いくちゃんのお母さんに会うてな。そこで聞いてん。」
「なんで途中で帰ったんだろ」
「疲れたー。とか言っとったみたいやで」
「ふうん。」
0478陽だまりと揺れる花火(dion軍)
垢版 |
2018/08/01(水) 23:13:10.80ID:SHoFn+Kr0
その当時はいくちゃんがなぜ、
あんなに楽しみにしていた花火大会を
途中で帰ってきたのか分からなかった。

「花火綺麗だったな」
ソーダ味のアイスを齧りながら
いくちゃんは自慢げに言う。
「いいなー」
「くればよかったのに」
ニヤニヤしながらいくちゃんは僕を見る。
「風邪ひいてたからね」
「知ってるよ」
公園の日陰に面したベンチで隣同士。
蝉の声と陽だまりと緑の木漏れ日が降り注ぐとタイミングの悪い夏風が踊って。

その瞬間日焼け止めとシャンプーの香りが
いくちゃんからして僕は不意に
その香りとともにいくちゃんを抱きしめたくなった。

「どうしたの?」
いくちゃんが僕の顔を伺う。
足元の影が揺れ僕の手に握られた
棒アイスは溶けて指の隙間に零れる。
そのベタついた感触に妙な擽ったさを憶えながら 夏はまだ始まったばかりだ。
と木々の重なりに思った。
0479 ◆pZLaUoYPXc (catv?)
垢版 |
2018/08/02(木) 09:28:12.87ID:UUwD5XlrH
Hidamariの外伝?みたいなものです
0480名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/03(金) 13:43:14.63ID:QSG9nUqgK
>>479
生ちゃんのまっすぐな感じが相変わらずいいですね〜
幸せになってほしいなあといつも思ってしまう(笑)

自分は夏祭りとか花火大会とかとは縁遠い人生を送って来たので
なかなかこういう感じの一編は書けないっす
0481名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/03(金) 17:02:19.40ID:XQ24/Nk30
>>480
ありがとうございます〜
0482南小谷の思い出(茸)
垢版 |
2018/08/03(金) 20:59:19.39ID:dLsiMt1sd
一、

綺麗な化粧をした冬の山間を
特急あずさ3号は終着地へ向け
最後の疾走で魅せる。
窓は僕のため息で曇ってのち指で拭い。
その指の跡も次のため息によって浮き上がる。
「まもなく終点 南小谷に到着です。」
四時間の旅情で聞き馴染んだ車掌が
レールの音を背に報せる。
車内はデッキまで人が溢れていた
新宿駅の盛況が幻に思うように
空いていた。
列車が減速してゆくのを感じて僕は隣に眠る彼女の肩を叩いた。
「もう、着くよ」
淡いブラウンの毛先にはカールがかかる。
大きな眼はゆっくりと開き。
薄い赤の唇からはすきま風が盛れる。
「…うん。」
寒いせいか。眠いせいか。もともとなのか。彼女は言葉少なだった。


「大丈夫」
「うん。」
棚の上の荷物を取り出すと。
左手で持ち、右手では彼女の手を握り。
南小谷へ降り立った。
0483南小谷の思い出(茸)
垢版 |
2018/08/03(金) 21:00:08.93ID:dLsiMt1sd
二、

長野県 安曇野郡 小谷村
これが正しい住所である。
標高は500m近くあり空気は
都会のそれと違い青く澄んでいた。
白いほわほわのコートの襟を立てた
彼女は
「ここがーの地元か...」
とキョロキョロ見回した。
その姿は驚くほど様になっていた。
僕は思わず彼女のジーンズに包まれた
脚へ見惚れてしまった。
「妹さん?が来るんでしょ?」
ベンチすらないこじんまりとした
駅前で自販機から求めた缶コーヒーを
彼女が差し出す。
「ありがと。」
「ううん。」
プルタブを開けると湯気が冬の安曇野
へ溶け込んで消えゆく。
0484南小谷の思い出(茸)
垢版 |
2018/08/03(金) 21:00:51.25ID:dLsiMt1sd
三、
安心したように発したため息の声も
この街では透明に震えて聞こえ
脈打つ木々も鮮やかに眼へ映る。
「お兄ちゃんー。」
けたたましいクラクションを鳴らして
妹がワゴンカーの窓から手を振る。
側面には梓川月鷹荘と紫の草書体が
眠眼の太陽に照らされる。
「うるさいなお前」
「悪かったね〜あっこの人が例の?」
妹が後ろのドアを開けながら彼女を見る。
「ああ。」
「あ、緊張してる〜」
嬉しそうに妹は僕を見る。
「この人ね緊張すると露骨に喋る量へるの。」
「お前が喋りすぎるの さすがスナック眞緒」
「スナック?」
彼女が顎に手を当て首を傾げる。
「ああ眞緒のあだ名です高校の。おしゃべりだからって周りの子に。」
「へえー。」
彼女は反応に困ったように僕を見た。
「まぁ乗ってください、とりあえず」
彼女を見てから妹は後ろのシートを
合図する。
妹は跳ね回るような口調で言った。
0485名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/03(金) 23:26:47.69ID:9DpSu0Fda
乙で〜す
0486名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/04(土) 14:59:19.01ID:MqSnk/Lr0
>>466
ミステリーなら倒叙物が好きです
古畑とかコロンボのパターンですね
「誰がやったのか」の要素が消えてしまいますけど、その分安心して見てられます

ただこれは小説だと難しいですね
僕の一番好きなミステリーの『ハサミ男』なんかは、倒叙っぽくありながらも叙述トリックで話をひっくり返すんですが、それがまた見事です

>>468
ガラケーは素晴らしかったですね
アナログの物を使っている人は好きです


ちなみにアナログついでですけど、両手の指を交互に絡めるようにして手を組んでみてください

どっちの親指が上に来ますか?



いわゆる左脳派右脳派のテストなんですけど、
右の親指が上ならばデジタル思考、左が上ならアナログ思考らしいです
あんまり信用してないですけど

僕の予想では文章を見る限り、チワンさん庭さんはデジタル、千葉県さんはアナログじゃないかと勝手に思っとります
0487名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/04(土) 15:06:12.33ID:MqSnk/Lr0
『しのぶれど』@

平兼盛は平安時代中期の歌人である。天徳内裏歌合における壬生忠見との戦いは有名だ。
両者の歌は後に百人一首にも取られることとなる。お題は「恋」。
この歌の裏側には、とあるアイドルが関与していたとか、していなかったとか…


「兼盛くんって変わった名前だよね」と話しかけてきたのは、クラスで一番静かそうな隣の女の子だった。
正確にはもう少し前から話しかけられていたのだが、皆が何を言っているのか全く理解できなかったのである。
もちろん午前中の授業なんかほとんどわからなかった。
「古文」という名の授業のなかに、少し聞き覚えのある言葉が存在したことで、彼らも私と同じ大和言葉を使用していることが判明した。
女の子に向かって手を合わせ、字引のようなものを指さした。女の子はただ頷いた。
「私は言葉が理解できないのです」といった意味の言葉を調べ、それをノートに書いた。

「タイムスリップ…」と女の子がキラキラした目で言った。
そして、ポケットに手を入れた。こんにゃくを差し出された。口を開ける真似をしてしるので、どうやら食べろということらしい。
一口食べると、言葉が理解できた。すごい代物だ。
0488名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/04(土) 15:07:07.33ID:MqSnk/Lr0
『しのぶれど』A

こんにゃくをくれた女の子の名を、理佐ちゃんという。
他にも、竹とんぼで空を飛べる道具や、瞬時に世界のどこへでも行けるドアを持っているらしい。

その日の午後のこと、何故か掃除当番の命を受けた。
生まれてこの方真面目に生きてきたつもりではあったが、何か不届きがあったのかもしれない。
とにかく私を含めて三名の者が掃除をすることになった。

ホウキを探していると、突然ブーンという大きい音がした。機械の音だった。
何をしているのかと、その機会の前に立っている女の子に尋ねた。
「何って、黒板クリーナーだけど…」とその女の子は振り返った。
短い髪で、小さい顔をしている。睨みつけられたような気がした。
「本当に知らないの?」その子は言った。

そして実演販売のマネごとを始めた。
チョークを持って黒板に何かを書いている。見慣れた苗字が書かれている。私の名前をかいてくれるものだと思った。
しかしそうでないどころか、平家のなかにそんな名の者はいなかった。
0489名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/04(土) 15:08:29.85ID:MqSnk/Lr0
『しのぶれど』B

「誰それ?」理佐ちゃんが言った。引き出しを開けて中をのぞいている。
私を平安時代に帰すためのとっておきの装置があるとか言って招待に預かったのだ。
家に向かうまでの間、その短髪の子の名前を言っても、理佐ちゃんは「知らない」の一点張りだった。

「ここに入るのか?」
このちっぽけな引き出しに、人が入るとは思えなかった。しかし中をのぞくと無限の世界が広がっていた。
「今ちょっと故障してて、明日の朝には治るんだけどね」
「しかし1000年後にも平家の名が続くとは嬉しい限りだなぁ」
「だからクラスにそんな名前の子いないって。あ、わかった。兼盛くんその子好きなんでしょ」
「そんなわけなかろう」
私が答えた。女の勘というのは鋭い。
理佐ちゃんは黙って、ポケットに手を入れた。
「これね、さとりヘルメットっていう道具なんだけどね。周りにいる人の心がぜーんぶ読めるんだ」
満面の笑みだった。それにしても顔の小さい子は被り物がよく似合う。

私が謝ると、理佐ちゃんは笑った。
「まあ、これも壊れてるんだけどね。てへっ」
0490名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/04(土) 15:09:33.14ID:MqSnk/Lr0
『しのぶれど』C

翌朝、まだ日の昇らないうちに私は元の時代へ帰ることにした。
「本当にいいの?その子に想い伝えなくても」理佐ちゃんが言った。
「うん、いいんだ。それよりさ、理佐ちゃんは好きな人いないの?」
「え、いないよ。何でそんなこと聞くの?」
「そんな雰囲気してたから。ではこれで」
何か言いたげな理佐ちゃんをよそ目に、私は引き出しへ潜った。


もしも、さとりヘルメットが壊れていなかったのなら、昨夜こっそり借りて聞いてしまった理佐ちゃんの言葉は真実のはずだ。
もしそうだったなら、あんなに嬉しい言葉は他にない。

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
(人には知られないように耐え忍んできたけれど、とうとう顔に出てしまったみたいだ。
「何か物思いでもあるのですか?」と、人が尋ねてくるほどに。)

おわり
0491名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/04(土) 15:11:14.32ID:MqSnk/Lr0
庭さん専用機の理佐えもんちゃんをお借りしましたw
0492名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/04(土) 16:11:57.08ID:cgLhQDK40
>>486
ご賢察通りアナログでした。
よく気づかれましたね。
あとミステリーですが
僕も古畑、コロンボのシリーズは
結構好きですが中でもすきなミステリーは
横溝正史の短編ですかね。
空蝉処女とか
0493名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/04(土) 16:15:26.32ID:cgLhQDK40
>>490
理佐えもんの出動にも驚きましたがなにより
雅と俗の入り交じった作品の香りも好きです。
あと短髪の子って...?
0494名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/04(土) 19:38:40.50ID:d1kI3ueCa
>>490
この話はヤバイぐらい好きw
人の書いた作品を何回か読み返しちゃったのは久しぶりです
なんでこんなに物語るの上手いんだと嫉妬すら覚えますね
マジで才能羨ましい

>>491
理佐えもんの続きも書きたいんですけどなかなか過去作の整理が進まなくて難儀しとりますw

>>486
大阪府さんの予想的中見事にデジタルでしたw

なんで分かるんや〜?
0495名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/04(土) 19:43:46.41ID:d1kI3ueCa
>>493
短髪の子は恐らくデジタルの者にしか読み解けない仕掛けになってますね

犯人のメッセージは平兼盛と同じ漢字で始まる名字のメンバーを探せってやつですw
0496視程風塵図(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 20:50:47.15ID:SDLbiCJ4d
「いい?この勝負に負けたら、ここ奢りだからね。」
茜はそう言って僕を見た。
夕方六時。田舎町のファミレス。
その一区画では眼差しが差し合う
真剣勝負が行われようとしていた。
「ー頑張って。」
隣に座る友香は
眼差しで合図を送ってきた。

「いやいやこれは茜の勝ちでしょ。」
僕のななめ向かいに座る齋藤は
メロンソーダのグラスを置いて言った。
「ほら、手。」
茜は僕を見る、いや睨む。
握った柔らかな掌には
恐ろしいまでの熱が篭っている。
齋藤が僕と茜の組手に手を触れ、
「よーい、はい。」
と言って直ぐに手を離した。
刹那、荒れ狂う漣のように茜の剛力
が迫ってくる。
僕の手は決壊寸前の堤防に同じで
黄土色のライトが反射した
テーブルに脆く打ち付けられそうである。
0497視程風塵図(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 20:51:42.77ID:SDLbiCJ4d
「ほらーやっぱ負けてんじゃん」
僕の手を見て齋藤は言う。
茜はその言葉に自身をつけたのか
さらに猛攻を仕掛けてきた。
汗に手が滑り、ここがファミレスで
あることを忘れそうになる。
僕はふと茜の顔を見た。
唇を噛み白の頬は赤に化し
顏は猛虎のようであった。
僕は息を吐き出し
茜の手を反対側へ倒そうと
全精力を尽くす。

「ちょっと大丈夫?」
友香は白いハンカチを
僕の額にそっと当てた。
勝ち誇ったようにメニューを広げる
茜と齋藤と背に
僕と友香はドリンクバーの元へきた。
「手が未だ震えてる。」
微かに揺れ、もはやこのまま
手としての機能を失うのでは無いか
というほど色を失った右手を
友香はそっと握った。
0498視程風塵図(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 20:52:27.01ID:SDLbiCJ4d
包まれた右手の感触を知りながら
僕は勝負に敗したことに悦びを見出していた。
「ほんと、震えてる。」
片手でスイッチを押しっぱなしのカルピスソーダはグラスに溢れてこぼれ出していた。
ペーパーを取り出して一筋の白線を
拭うと友香が
「お金大丈夫なの?」
と聞いた。
無論大丈夫なわけないが。
幸いなのか災いなのか。
一昨日入ったバイト代が財布のなかに
所在した。
「まあなんとか」
「なら...いいけど。」
友香はアイスコーヒーのガムシロップを
迷って一個に減らしながら答えた。
僕は友香の手をぎゅっと握って
離した。
「ふふ。」
友香は頬に纏わる黒髪を拭いながら
静かに笑みを浮かべた。
0499視程風塵図(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 21:06:15.42ID:N4M6NOUwd
「ま、当然の結果だね。だってテニス部のエースと帰宅部のエースでしょ。」
テーブルに戻って直ぐ齋藤は
まるで自らが勝ったかの如く
大声で笑を交えて言った。
「ははは。確かに。」
頬杖をついて僕を一瞥して茜は答える。
僕の唇は微かに鉄分を含んだ味がした。
その時。テーブルの下。
二人に気づかないように
友香が僕の手を握ってきた。

「ところでさー、彼女とか出来ないの?」
傷ついた僕へ追い打ちをかけるように
齋藤は齋藤でも齋藤飛鳥なら
どんなに良かったか。と思いながら
「いないねえ」何となく小声でかえした。
「そうなんだ...」
友香は握った手を話しながら
寂しそうに呟いた。
「あっ、うん。」
僕はいつになく落ち込んだ顔の
友香に心が揺れた。
秘密だと約束し合ったはずなのに。
だけど。
0500視程風塵図(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 21:06:54.60ID:N4M6NOUwd
僕が手を取ろうとすると
友香はすっ、と手を離してしまった。
「でもさ。ーを好きだって人は聞いたことあるけど」
ニヤニヤとしながら茜は言う。
「えっ、誰それ。」
腕相撲の時以上に緊張が走った。
「んー。」
茜は齋藤に耳打ちする。
「嘘でしょ、」
齋藤はそれを聞いて驚いたような
顔をした。
「誰だよ。」
「んー、知りたい?」
茜の唇はパスタの油に光っている。

「知りたい。」
「というか知りたいもなにも。」
茜はそう言いながら僕と少し寂しげな
友香を見て、
「もう付き合ってんじゃん。」
と言った。
外で蝉が五月蝿くなき始めた。
友香は「ほんと...」と呟いて俯き
齋藤はその様を見てこみ上げる笑いを
抑えようと必死なようだ。
めんどくさいからと隠していたことが
さらにめんどくさい事態を呼んだようだ。
「友香も趣味悪いねぇ」
齋藤は友香の顔をのぞき込みながら
言った。
0501視程風塵図(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 21:07:46.38ID:N4M6NOUwd
「まーまー。」
茜は齋藤に眼差しをやる。
それは諌める様にも
煽るようにも見えた。

その時、突然友香は立ち上がりファミレス
を出ていってしまった。
「嘘。」
唖然とした顏で齋藤は呟く。
僕はその齋藤を睨むと友香を追いかけた。
「ちょっとタイミング悪かったか」
茜はぽつりと言った。



ファミレスの眼前にある交差点を
渡って右手に小さな公園がある。
友香はそこのベンチに座っていた。
「ごめん。」
僕は言うと友香は小さく首を振る。
「ううん。」
「隠さない方が良かったかな。でもそうすると友香が嗤われると思って。」
「嗤われても...いいよ、別に。だから。」
夏の空気を吸い込んで吐き出した
友香は一筋の涙を流した。
僕は何も出来ずにただそばにいることしか
出来なかった。だけど。
「手を繋いで帰ろうか?」
僕は小さく、遠慮がちに呟く。
「うん。」
友香の声は一斉に鳴きだした蝉の声に
掻き消された。
だけど僕は立ち上がって
振り返り手を差し出した。
友香はゆっくりと立ち上がり
僕の手を、汗ばんだその手を
握った。
その瞬間、友香が
陽が射したように笑った。
0502名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 21:08:48.21ID:N4M6NOUwd
>>495
あー。ようやく分かりました。
映画の初主演をやる。
あの方か。
0503名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/04(土) 21:13:19.12ID:N4M6NOUwd
副キャプテンさん、腕相撲の時は顔がマジだったので怖かったな〜と思いながら。アナログ人間の保守。
0504名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/05(日) 08:37:49.56ID:/HIkxj13K
>>484
まだ1回も行ったことないんですがこの舞台周辺は実は個人的に憧れの場所で
清冽・爽やかなイメージを漠然と抱いております
そんな雰囲気が見事に文体に反映されていて好きです

ただ、彼女のほうが誰だかまだわからない(笑)

>>490
右手親指が上にくる人なので平なんとかさんはすぐにわかりましたが(笑)
大阪府先生ならではの敢えて全てを語らない世界にはまって何度も読み返してしまいました(笑)
余韻と奥行きの深さがさすがです

実際あの時代にモテそうな顔ってやっぱり潮ちゃんあたりかなあなんて余計なことも考えた(笑)

>>501
いつもながら配役の妙にうなります
飛鳥ならどんなに良かったか、は笑ったw

それにしても
デジタルカメラやTVの画質がどんどんよくなりVRまで登場し
CDの音質も改良の技術が進み
そもそも私たちが見ているもの聴いているものはそれぞれ無数の視細胞・聴細胞から送られるいわばデジタル信号の再合成の賜物だったり
繊細な心の動きも突き詰めれば無数の脳細胞のオン・オフの組み合わせから出来てるって考えると
つまりアナログって結局は超超超細かいデジタルのことで
二分されるものではないんじゃないか
なんて時々考えたりします(笑)
0505名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/05(日) 09:59:22.46ID:gkQbA12s0
>>492
子ども時に見た八つ墓村が怖く、トラウマになって横溝は敬遠してたんですが、実際に読んでみると好きな文体なんですよね
苦手な作家ですけど、勉強になる部分は多いです

>>494
ストーリーって何を切り取るかで面白さが決まります
ヘミングウェイも言ってますが、作品は氷山の一角に過ぎないですからね

>>504
チワンさんはデジタルですか
それにしても知識量がヤバイですね
いわゆる、0と1の世界のことですかね?

庭さんがデジタルっぽいと感じたのは、文章のテンポですかね
文と文が鎖で繋がれていて、次にどんな文章が来るか分かりやすいんですよ
サッカーのドリブルに例えると、ロッベンみたいな感じです
絶対にカットインすると分かっているのに止められない

チワンさんも同様ですが、理系的な職人芸を感じます
無理にサッカーに例えるとシャビですかね
ドリブラーではないんですが、ボールの置きどころをわかっている感じです
文章を一つのツールとして捉えられていて、あまり変な表現もされませんからね

対して千葉県さんは、ロナウジーニョやネイマールみたいなんですよ
味方も欺くドリブルで、次に何するか全く分からない
一文が単独で踊っている感じがします
0506名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/05(日) 10:30:17.75ID:/HIkxj13K
>>505
全員当てた上で鋭い分析ですね

確かに自分はまず話の設定とオチと途中のポイントを決めてから間を埋めるパターンで書くことが多いので
ボールの置きどころとか言葉がツールとか言われるのはすごく腑に落ちます

あと読んでみたときの自分なりのテンポを重視してるのと
自然と下ネタ方面へ行ってしまわないように(笑)
言葉使いにも案外気を使ってますね

って書いてて気づいたけど
これって漫才の書き方と同じやないかい(笑)
0507名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/05(日) 11:20:11.75ID:m3whxP64d
>>505
たしかに。その場その場で考えながらかきすすめているので単独になっている気がします。
0508新スレのご案内(茸)
垢版 |
2018/08/05(日) 11:28:56.61ID:m3whxP64d
という素敵な分析の話があったところで
新スレを立てましたので続きはこちらで。
だれか来てください。
0510名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/05(日) 14:44:56.36ID:/HIkxj13K
>>509
そういえば500で新スレ立てるって言われてたの忘れてました(笑)
乙でした
0511 ◆pZLaUoYPXc (千葉県)
垢版 |
2018/08/05(日) 16:07:27.06ID:riaQd59P0
>>510
言い出した本人も忘れてましたw
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