>>166の続き)

以上の二首もそうだが、紹介されている後の歌も含め、これらの歌には
どこか素人(しろうと)くさいところがあるように俺には感じられる。
プロの歌人に大抵うかがわれる、隙のなさ、張りつめた緊張感、ハッと
する技巧の冴え、等々が欠けているように思われるのだ。
これは悪口ではない。むしろ、こういう立場の人であればこそ、それが
好ましく思える。
>>164の歌と、その後に紹介されている我が子を歌った歌などにうかがえる、
そういう緩さと温かさは、実に貴重だ。