>>137に付け足し。

しかし、一茶は、最終的には、人生の成功者、功成り名遂げて故郷に錦を
飾ることのできた人物の一人に数えられるであろう。

俺が一茶を好んで読むのは、実はそれが一因であるに違いない。ハッピー
エンドに終わることがわかっている小説を読むのと同じである。ツライ
思いに共感しても、結局、最終的には救いがあるのだ。

(宮沢賢治とかだとこうはいかない。不幸な最期を知っているから、
読み進むのが辛いのだ。
賢治を本格的に読み直さなければと思っているが(ちくま文庫の『宮沢
賢治全集』を完読する)、最後の方の作品を読むにしたがって辛い気持ち
になるだろうから、なかなか着手できないのである)