骨髄線維症の治療薬であるルキソリチニブにめざましい発毛効果があることが、
米国コロンビア大学の調査で分かった。

円形脱毛症の治療効果を調査
ルキソリチニブという薬に、円形脱毛症を治す効果があるらしいことはこれまでに分かっていた。
今回の発見をしたコロンビア大学の研究者たちは、その効果を測定する調査を行なったとのこと。

彼らは、中度から重度の円形脱毛症の患者12人に、3?6カ月間、ルキソリチニブの錠剤(20mg)を与えた。
円形脱毛症といっても、重度になると髪の毛がほとんどない。

薬に反応しない患者もいたが、12人中9人には薬の効果があり、髪の毛が生えて来たという。
そして驚いた事に、おおよそ4カ月でその9人の髪の毛は90%以上回復した。
つまり、ほとんど元通りに戻ってしまったことになる。

残念なことに、髪が戻った9人のうち3人は、薬をやめるとまた髪が抜けてしまったそうだ。だが、
「薬を服用する前の状態より髪が多い状態にとどまっている」と研究者は言う。

画期的な発毛薬となる可能性
今回の調査対象は円形脱毛症の患者だ。ルキソニチニブがそれ以外の抜け毛にどう作用するかはわかっていない。
老化による薄毛や抜け毛にも効果があるのか? 男性諸氏には気がかりなところだろう。

コロンビア大学の研究者は、一般的な「禿げ頭」にも効果があるかどうかを、次回の実験で確かめる予定にしている。
その結果によっては、革新的な発毛薬が生まれる可能性が出て来る。

ソース イロリオ
http://irorio.jp/sophokles/20160927/353716/
画像
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