地球で生命が発生したのはいまの環境とは全く関係ない。
とはいえ、地球ならではの鉱石(物質)と、熱水や高圧の泥の層なども
ある多様な光熱圧力環境ゆえのタンパク質の爆発的な合成があって
故のことという学者がいるよ。だから「いまの生命がどういう環境に
いるから他所にいる」という話ではなく、そもそも太古の地球の環境
があってはじめて「細胞」というシステムができた。という話。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/39261

最近は多くの学者が細胞型生命の発生について、地学的な観点から
細部様々な説を発表しているけど、この中沢弘基という人は自身の
材料化学の知見から、タンパク質が地球の材料から爆発的に合成
される可能性について緻密な説を披露している。もちろん
同様の環境ができる可能性は過去未来他の太陽系やこの太陽系の
惑星にできるかもしれないけど、まずは地球が酸素大気化される
前の世界で説得力のあるシナリオを研究している。現在も試験は
行われているので、説得力のある結果が得られれば、他の星での
細胞型生命の発生条件についても検討が進む可能性がある。

こちらの本は中澤弘基の現時点での研究をかなり判りやすく示した
本。読みやすく話が論理的なので得心できると思う。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210748