BH自体が物質なのか反物質かの区別は失われているんですね。
BHから放射されるのは、物質も反物質も同数。

>>何らかの理由で物質と反物質の対生成が起きた場合、通常はそれらの対ですぐに対消滅を起こして消えてしまう。しかし事象の地平面付近で起こった場合、対消滅が起こる前に片方だけがブラックホールに吸い込まれ、もう片方が逃げ出してしまうという事が起こり得る。
ある物質が「時間の流れに従って運動する」という事は、質量と角運動量以外の全ての性質が逆である反物質が「時間を遡りながら運動する」事と等しい。つまり、ある反物質が「時間の流れに従ってブラックホールに向かって落ちた」場合、それは「正物質が時間の流れを遡りながらブラックホールに向かって落ちた」事であり、言い換えれば「正物質が時間の流れに従いながらブラックホールから出てきた」事になる。(これらのことは(正)物質と反物質が逆でも同様。)
つまり本来何者も抜け出せないはずのブラックホールから物質が逃げ出している事になり、それによってブラックホールは質量が減っていく。物質と反物質の対生成そのものは確率で発生する事だが、これを繰り返しているとやがてブラックホールの質量は0となり、消滅するという理論である。