産業革命以後に、機械への対比として培ってきた私たちの人間性は綻んでいく。
なぜなら、機械ではないことを基準にした人間の定義は、”人間によく似た能力を持った機械”が現れたときに自壊する。

多くの場合その拠り所は感情面に向かうが、人間が持っている感情のメカニズムが明らかになっていき、それを機械が判別できるにつれて、そこも聖域ではなくなっていく。

私たちは今、機械と人間という対比の次のフェーズに進もうとしている。

──落合陽一