最小二乗法は、統計学で用いられる「回帰分析」などにおいて、係数を推定する方法だ。
「例えばMicrosoft Excelでは、xを気温、yを冷たい飲料の売り上げとしたときの散布図に近似直線(y=ax+b)を引ける。
近似直線を引くための位置(係数a,b)を決定付けるアプローチが、最小二乗法だ」

松尾氏は、「深層学習とは、最小二乗法の巨大なお化けのようなものだ」と紹介し、
(略)
「最近、『人工知能で政治を』という話を耳にしたが、
『xとyが定義できますか』と問いたい。
xとyが定義できなければ、データを集めてもプロジェクトはうまくいかない。
画像をxとしてyを犬や猫にすれば画像認識、xを英語の文としてyを
日本語の文とすれば翻訳、というように、
xとyを何にするかを考えるべきだ」