そうそう。自己肯定感はGDP上位国の中では一番低いんだよね。(´・ω・`)

・自分自身に満足している
・自分には長所がある
・うまくいくか分からないことにも意欲的に取り組む
・つまらない、やる気が出ないと感じたこと
・社会現象が変えられるかもしれない
・将来への希望
・40歳になったときのイメージ(幸せになっている)
・充実感(家族といるとき)
・友人関係の満足度
・学校生活の満足度
・職場の満足度

などの項目で、日本はワーストを記録している。韓国よりも低い。日本人の自己肯定感が低いことは確実。
ただし、これが自殺率との相関があるかというと微妙。なぜなら、これらの項目で良い結果を出しているアメリカやフランスの自殺率も高いから。
(日本では、日中戦争や太平洋戦争の頃に自殺率が低下しているけれど、死を身近に感じられるようになることは自己肯定感と呼べるか?)

自殺の原因(動機)の統計ももちろんある。
1位が2位に3倍ほど差を付けて健康問題、2位と3位の割合が同じくらいで、それぞれ経済問題、家庭問題となっている。

では健康問題が自殺の原因かというと、一概にそうとも言えない。というのは、自殺率の推移を見てみると「経済問題」の変動がキーになっているから。
男性の自殺者数と景気動向指数の間には負の相関が認められている。対して「健康問題」による自殺の割合はほぼ一定。
(たぶん老い先が短かったり余命宣告されている、死が確実に迫っている人が自らの手で死を選んでいるのだと思う。)

ここから、「経済問題」が自殺の真の理由と言っていいのではないかと思う。
そんで、ここ最近日本では特に自殺率は増えていない。むしろ下がっている。



デュルケムが自殺論の中で、人々が自由になりすぎることによるアノミー的自殺
(いわゆる芥川龍之介の「ぼんやりとした不安」)というのを説いていて、
それは不況よりも好景気の時に多くなるとされているけれど、統計を見るとそれは違うことが分かる。
不況の方が自殺が多い。