全国に46万qも張り巡らされた日本の下水道網。今、これを新たなエネルギー源として活用する自治体が相次いでいます。
下水処理場に発電所を設置し、処理場で、下水を浄化するときに発生するメタンガスを燃料に発電機を動かし、電力を生み出します。
風力や太陽光発電は天候に左右されるため、発電量が不安定ですが、下水を燃料にすれば、常に安定して発電することができます。

全国に広がる 下水発電ブーム (NHKエコチャンネル)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013773290_00000


原油価格の高騰でガソリンや灯油などの燃料費の高まる中、群馬県内で身近にある水をエネルギーとして利用する取り組みが広がっています。
前橋市役所では、近くを流れる川に小水力発電が設置して、発電された電気を電気自動車の充電に利用しています。
下水処理施設では、冬場の暖かい生活排水を専用の装置で処理して暖かい空気を作り、近くの農業用ハウスで暖房として使用しています。

生活排水の熱から暖房を ‐群馬県‐ (NHKエコチャンネル)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013772359_00000


日本有数の豪雪地帯、新潟県十日町市の保育園では、下水の熱エネルギーを活用しています。
地中の下水管を流れる水は、年間を通して15度から20度で、安定した温度を保っています。この下水熱を取り込むため、
配管にチューブを設置。チューブの中に液体を流すことで、熱を取り出す仕組みです。

活用しよう下水資源(2) 〜新潟発 豪雪地帯のホットな下水管〜 (NHKエコチャンネル)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013773365_00000


北欧のデンマークは2050年までに化石燃料の使用をゼロにするという目標を掲げ、再生可能エネルギーへの転換を進めています。
電力の4割を風力でまかなうこの国が今、進めているエネルギー政策が“小規模分散型”です。巨大な風力発電機だけでなく、
各地に小規模なエネルギー施設を作ろうというものです。現在その数は600か所に及びます。特徴は、地域ごとの特徴に合わせて、
どのエネルギーが良いか検討することと、住民の主体的な参加です。
こうしたデンマークの取り組みには、日本の自治体も関心を寄せています。


注目のデンマーク式“小規模分散型”エネルギー政策 (NHKエコチャンネル)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013773392_00000