鹿児島に国内最大級の小水力発電群、5万世帯分賄う
2012/6/15
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1501J_V10C12A6000000/

 鹿児島県内の自治体や大学、企業などから成る「鹿児島県小水力利用推進協議会」(会長:池畑憲一県議会副議長)は、
2017年度までに県内の約40カ所に用水路などを利用した小水力発電施設を設置すると5月28日に発表した。

 最大出力は合計約2万4000kWで、一般家庭の約5万世帯分の電力を賄える。小水力発電としては国内最大規模になる見通しだ。
地元企業などの民間資金を活用して、個々の出力が350〜1600kWの小水力発電施設を配置する。1カ所目は年内に着工し、2013年の稼働を目指す。
総事業費は約240億円の見込み。建設地としては、霧島市や大隈半島の自治体が候補に挙がっている。

 同協議会は2011年11月に、隈元新伊佐市長や本坊輝雄南さつま市長、二宮秀與鹿児島大学工学部教授、本坊商店(鹿児島市)の本坊松一郎社長らが
中心となって発足した。2012年1月には、会員企業である本坊商店と南国殖産(同市)が出資して事業会社である九州発電を設立。同社が発電事業を手掛け、
発電した電力は7月に施行される再生可能エネルギー特別措置法に基づいて九州電力に売電する。