発電機と電動機は同じ原理を使い、動力が目的なのか発電が目的なのかの違いだけで設計・製作され、
それぞれ改良されてきたんだよ。

発電機の動作を見ると、磁界の中の回転コイルに発生する起電力の向きと大きさは、回転中の角度に応じて
変化し、発電能力は回転速度にも応じて変わる。→交流発電機(例えば自転車のダイナモがその造りだ。)
電灯を光らせたり、送電するのであれば交流でいい。というか変圧器で変圧もできて好都合。

一方の電動機だが、回転コイル(用語では電機子と呼ぶ)を一定方向に回し続けるには、回転コイルの角度や
回転数に応じて、外から与えてやる電流の向きや大きさを変えてやらねばならないのは解るよね?
しかし、そんな曲芸みたいなマネ事を、一体誰がどうやってやるのだ!
ということで、発電機の機構に整流子なるものを取り付けて、連続した一定方向の回転力を取り出せるようにして
実用化され、発展してきたのが電動機。機構的な違いはこの整流子という追加的な機構だ。

今日は半導体とマイコンの発達で何とでも出来る様になったが、整流子は昭和生まれの電車では必須機構。
次第にその数を減らしてはいるけど、今でもまだ現役として使われてるぞ。