寿命については,餌が低タンパク・高炭水化物ほど長生きし,逆に高タンパク・低炭水化物ほど短 かった
.一方,脂質摂取量自体の 寿命への影響は小さく,餌中の脂 質量に併せて変動するタンパク質 や炭水化物量が影響していた.ま た,摂取カロリーと寿命との間に 関係は見られなかった.高タン パク食摂取マウスではインスリ ン値が高く
,肝臓の mammarian target of rapamysin(mTOR)の活 性化が見られた.mTOR はセリ ン・スレオニンキナーゼの一種 で,その活性化は,がんや糖尿 病などをはじめとした様々な病 態・疾患と関連していることが示 され,反対に,その阻害は寿命を 延長させるとされる.