慢性的な高タンパク・低炭水化物
食を与えたマウスはやせ型を示し
たにもかかわらず,寿命が縮まっ
たという最近の知見を紹介する.1) 858匹 の6か 月 齢 C57BL/6マ ウスに炭水化物,タンパク質,脂 質 の 割 合 を 変 え た 25 種 類 の 餌 を 自由摂食させ,各群の三分の一は 15か月齢で解剖し,残りは自然 死するまで観察を続けた.
自由摂 食下における摂餌量は主にタンパ ク質,または炭水化物摂取量に依 存し,特に高タンパク食では摂餌 量が少なく,やせ型を示した.
一 方,高脂肪食は,タンパク質か炭 水化物の摂取を満たすまで餌の摂 取が続き,摂取カロリーは増加した.