インスリン量増加が認められている. CSIIを実施している糖尿病患者において,
各食事時
の bolus インスリンの投与方法は通常のインスリン 1 回打ちの他に,1-2時間空けた2回打ち,さらにいわゆ る dual-wave,square-wave など様々な方法があるが,
いずれも高糖質ばかりでなく高蛋白・高脂質食摂取後 の血糖上昇に対処したものと考えられる.

筆者も 1 型糖尿病・2 型糖尿病・IGT・メタボリッ ク症候群患者を対象に高糖質食(醤油ラーメン 460 kcal/糖質 280 kcal)と
高蛋白・高脂質食(牛ヒレ肉 460 kcal/蛋白質 210 kcal/脂質 220 kcal)の 2 種の食事 を負荷し,食後 6 時間(前後半 3 時間に分けて分析)の 血糖変化を CGM にて追跡した
.1 型糖尿病・2 型糖尿 病・IGT 患者のデータは省略するが,Fig. 1 にメタボ リック症候群患者 1 名(62 歳男性)の血糖 AUC デー タ(AUC0-3h と AUC3-6h)を示す.高糖質食にて食後 3 時間までの高血糖が,
高蛋白・高脂質食にて食後 3―6 時間の高血糖がそれぞれ認められた.