朝食の摂り方で3群に分けた場合、朝食抜き群は高エネルギー朝食群に比べて、
非冠動脈性動脈硬化症(オッズ比[OR]:1.55、95%CI:0.97-2.46)、全身性動脈硬化症(OR:2.57、95%CI:1.54-4.31)のリスクが高かった。

 プラークと朝食の関係を検討したところ、高エネルギー朝食群を1とした場合、低エネルギー朝食群と朝食抜き群は、
いずれもプラークが存在するリスク(オッズ)が1を超えていた。補正する項目を、年齢、性別、
腹囲、高血圧、脂質異常、糖尿病、喫煙、赤身肉の摂取、飲酒、食塩摂取とした場合、腹部大動脈にプラークが存在するORは、低エネルギー朝食群1.17(95%CI:0.98-1.40)、
朝食抜き群1.79(95%信頼区間[95%CI]:1.16-2.77)であり、頸動脈プラークついては、低エネルギー朝食群1.21(95%CI:1.03-1.43)、
朝食抜き群1.76(95%CI:1.17-2.65)、大腿動脈プラークについては、低エネルギー朝食群1.17(95%CI:1.00-1.37)、朝食抜き群1.72(95%CI:1.11-2.64)だった。

 著者らは、朝食を抜くことは、心血管疾患の症状がない中年集団において
、不健康な食事や生活習慣を示すマーカーとして役立ち、従来の心血管リスク因子とは独立して、非冠動脈性および全身性動脈硬化症の存在と関連することが明らかになった、と述べている。
冠動脈疾患の一次予防における朝食の重要性からみて、本研究結果は重要であり

、生活習慣への介入や公衆衛生対策において、シンプルで有用なメッセージとして使える可能性があると主張している。