1日の総エネルギー摂取量に占める朝食のエネルギー摂取量の割合により、参加者を3群に分類した。「高エネルギー朝食群」は朝食からの摂取が20%を超える集団、「低エネルギー朝食群」は5〜20%の集団、「朝食抜き群」は5%未満の集団とした。

 アテローム性動脈硬化症の測定については、2次元超音波検査で、両側の頸動脈、腎臓下の腹部大動脈、大腿動脈のプラークの有無を確認した。
分類については、無症候性動脈硬化症は、左・右頸動脈、腹部大動脈、
左・右大腿動脈のいずれかにおけるプラークの存在、もしくは冠動脈におけるカルシウムの存在(CACスコア>0)が確認された場合、非冠動脈性動脈硬化症は、冠動脈に所見はないがその他の動脈にプラークが確認された場合、
全身性動脈硬化症は、上記6カ所(左・右頸動脈、大動脈、左・右大腿動脈、冠動脈)のうち4カ所以上に所見がある場合と定義した。多変量ロジスティック回帰分析を用いて、朝食の摂り方と動脈硬化の関連を検討した。

 参加者4052例の1日平均エネルギー摂取量は2314kcalであり、高エネルギー朝食群1122例(27.7%)、低エネルギー朝食群2812例(69.4%)、朝食抜き群118例(2.9%)だった。
朝食抜き群は、朝食をとる2群と比較すると、男性、現在喫煙者が多く、昼食から1日の最大エネルギー量を摂取していた。