ファイターズに貢献したい。

この日、杉浦は9回裏に登板し、2点差で勝っていた。しかし四球やヒットなどがありノーアウト満塁のピンチでバッター周東右京を迎える。1ボール2ストライクと追い込んだ。しかし虚しくもど真ん中への失投をしてしまう。しかし運良く周東はカウントを2ボール1ストライクと勘違いしたため三振に取ることができた。

次のバッターは今宮健太。落ち着いて投げようとした時今宮はスクイズの構えを取る。杉浦はあわててボールを投げてしまった。焦ったためにその球は自身の顔が映るオーロラビジョンへと投げられた。

結果ワイルドピッチということでサヨナラ負けを喫した。

杉浦は一人ベンチで座っていた。タオルを首にかけたまま彼は動かなかった。

スタッフに呼ばれロッカーへと行った。すると日本ハム選手全員がそこにはいた皆拍手をしていた。すると投手コーチの武田が
「よく頑張った。また頑張ればいいさ。」
「みんな盛り上がってたよ!いいじゃない。」
とBIGBOSS。
杉浦は泣きながら
「ごめん本当にごめん!」
と叫んだ。
そして次の日鎌ヶ谷へと向かった杉浦。そのまま一軍に上がることなくシーズンを終えた。

チームは優勝した。その後杉浦は契約更改の日を迎えた。

杉浦は会見を拒否した。その後ファイターズガールのメンバー表に杉浦稔大の名があったことは言うまでもない。