バリア機能と一口に言うが、仕組みはかなり幅広い。
例えば、アトピー性皮膚炎患者の多くに、バリア機能の角質層を形成する、フィラグリンが少ない事が判っている。
https://www.researchgate.net/publication/51788385_Intragenic_Copy_Number_Variation_within_Filaggrin_Contributes_to_the_Risk_of_Atopic_Dermatitis_with_a_Dose-Dependent_Effect#read

(2008年の日本の調査では20%)、しかし、これは遺伝子に起因しており、体質でもある。
現在、遺伝子操作による、皮膚治療は許可されて無いので、これに対しての治療は出来ない。

今医学は分子生物学を取り込んだ医学の進歩で、免疫の操作が少々出来る様になった段階に過ぎない。

なので、デュピクセントなどは、フイグラリンや抗菌ペプチドなどのバリア機能を低下させるサイトカインを阻害させる手法を取った。
つまり、自己の持つバリア機能の幾つかを極力低下させないという、アプローチ。=異常改善する治療は既に行われている。

研究段階のものには、別の手法を目指したモノもあるが、多くは二相で止まっているのが現状。