遺稿(続)

戯れに

同僚と働くべくは下町の
洗剤は青きバケツに
汝が洗い湯の袂から
銀蠅を殺せと金魚は言う。


戯れに2

同僚と通いべくは下町の
昼は金魚のおよげ水
古巣垂れたる空の中
花の音さえかすみきや

破沼

汝は首を傾けて
雛の顔を足づりに
発狂自殺を這う
彼はたへがたし
嘆きを誰にかたるべき。
2chみざりせばなかなに
あはれ、あはれ、
いつかは心やすらはん。