検察に問われたる傲慢なる医師(男)の物語

はい、あの狂人は重心検査で異常ありでした。
ええ、脳機能障害が検査では検出されてましたがね、
なーに、私の見立てでは化学物質過敏症ではないですよ。根拠はないですが、感ですよ。検査結果は無視ですよ、EBMなんて馬鹿。
ええ、あまりうるさく、洗剤でこうなった、洗剤暴露で全身がチクチクした刺激が襲ったなどと
ありえないことをいうんで、通院精神療法の名目で金をとることにしたんだ。
ええ、結節性痒疹に対しては、真菌の類の軟膏を出しておきました。え!根拠?だからEBMなんて馬鹿。
私はスターリンだ。毛沢東だ。私を崇拝せよ。検察といえど、私を悪くいうなら天安門広場へしょっ引くぞ。
ケ小平よ、ぶっぱなせ、化学物質過敏症なんか洗車で ぶっぱなせ、私はケ小平だ!
馬鹿な、狂人だ。私は通院精神療法の権威だ。まぁ、論文で発表してはいないが、通院精神療法は効くんだよ。
あの狂人は鬱も発症していたから、君鬱もあるなあ、といってやったよ。
ええ、化学物質過敏症で鬱も発症するが、あの狂人は化学物質過敏症ではないと診断したので、
鬱は別のところからきているのだろう。私は皮膚科医であり、精神科もかってにだが、なのっている。
なんせ、私は医学博士だ。


なーに、結節性痒疹は2週間あれば治るといっておきましたがね、
実際は数か月なおらなかったんで真菌の類を疑ったんです。
私は通院精神療法をし、化学物質過敏症をし、皮膚科医でもある医学の権威だ。がっはっは。
労災?因果関係は不明。狂人は嫌いだ。不明とかこう。不明と。まったく、金に汚い狂人だ。
まぁ、いいカモか。