・顔に赤く血管が浮いて見える(酒さ様症状)

顔は皮膚が薄いため元々薬の吸収がよく、ステロイド外用剤の作用により更に皮膚が薄くなる場合があります。これにより血管が浮き上がり赤くみえるようになるのです。
通常、顔などの皮膚の薄い場所には作用が比較的弱めのステロイド外用剤を用いるためこの副作用がおこることは稀とされますが、長期に渡り不適切にステロイド外用剤が使用された場合などにおいてはおこる可能性が高くなります。



・ざ瘡(ステロイドざ瘡)

ステロイド外用剤により脂腺や毛包の働きが変調し、にきび(ざ瘡)が生じる場合があります。特に思春期や青年期には注意が必要とされています。



・感染症

ステロイドの免疫抑制作用により、細菌感染を悪化させたり、脂漏性湿疹、水虫、ヘルペスなどの菌やウイルスによる感染症を発症したり悪化させたりする場合があります。
(但し、一部の皮膚感染症において炎症を緩和させるため、一時的にステロイド外用剤が抗菌薬や抗真菌薬と併用される場合などもあります)



その他、血管が弱くなることによってあざができる(ステロイド紫斑)、男性ホルモンの様な作用により使用部位における多毛、表皮細胞増殖抑制作用などにより皮膚が乾燥しカサつく乾皮症などがあり注意が必要です。