しかし、そればかりに頼ってズルズルと使い続けると、副作用も現れますし、その副作用に対応するための薬がさらに処方されます。
胃潰瘍になればその薬を処方され、骨粗鬆症になればビタミンDの薬を出され、と雪だるま式に薬が増えてしまう。症状を抑える対症療法だけでなく、『根治』をきちんと考えなければなりません」

そして、2~3年のスパンで目に見える重篤な副作用が出なかった場合でも、長く使い続けた場合、結局は命を縮めることになる。

「ステロイドは免疫を抑制することで様々な病気の症状を抑えています。都合よく、体の『一部の免疫』が弱められるわけではなく、全身の免疫が弱くなっていく。外敵に抵抗する力が小さくなるのですから、様々な病気にかかりやすくなる。