本来なら、こうした副作用を避けるために、長期の使用は避けなければならない。しかしステロイドはその性質上、ほかの薬に比べて長く使用してしまう可能性が高い。前出の石原氏が指摘する。

「とにかくよく効くので、患者はステロイドをやめたときの体調の悪化を考えると、やめようという気にならない。医師も、患者に嫌がられてまでやめさせるのは難しい。

実際、生活も改善されていますから、副作用があると頭でわかっていても、『大丈夫だろう』という気持ちになってしまう。一度使い始めてしまうと、医師が『やめどき』を失いがちなのです。