母親に懲役11年求刑 3歳長女を放置し死なせた罪
1日 14時27分

3歳の長女を自宅に放置して1週間以上旅行に出かけ、衰弱死させた罪に問われている母親の裁判で、検察側は懲役11年を求刑しました。

梯(かけはし)沙希被告(26)は、おととし6月、9日間にわたって鹿児島へ旅行に出かけていた際に、東京・大田区の自宅アパートに長女の稀華ちゃん(3)を放置し、脱水症状と飢餓で衰弱させて死なせた罪に問われています。

きょう、東京地裁で開かれた論告で、検察側は「交際相手に会いたいという身勝手な理由で旅行に行った」「稀華ちゃんは水分や食べ物をとることができず、もがき苦しんだことは一目瞭然だ」と指摘。裁判では、梯被告自身も母親から虐待を受けていたことが明らかになりましたが、検察側は「酌むべき事情だが、刑事責任を低下させるものではない」として懲役11年を求刑しました。

一方、弁護側は「虐待などで形成された心理状態が影響していて、それほど強く非難できない」と主張しました。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4460652.html