●同居親は、逃走と隠匿により子供と非同居親との接触を妨げるだけでなく、
たいていの場合、立場を利用して子供の精神をコントロールして、非同居親と
の関係を子供の精神から内的に消し去ろうとする。
●同居親が子供を他の親に会わせないのは子供のことを考えるからではなく、
怒りによる仕返しである場合が多い。「子供を連れ去り、子供と非同居親との
接触を妨げ、子供の精神をコントロールして、子供の心から片親の存在を
消し去ろうとする行為」は、最も悪質な児童虐待であると考えられている。
●離婚後、子供を引き取った親が、もう片方の親を子供から引き離す行為。
日本では、この行為が子供への虐待であり、もうひとりの親に対する人権侵害で
あるという社会的認識がほとんどありません。子供の親への愛情は無条件の
愛情です。子供は父親も母親も共に深く愛し、同時に深く必要として育ちます。
その子供にもうひとりの親を会わせないことは、子供の成長過程において、
とても深い心の傷を負わせてしまいます。激しい怒りや抑うつ、自分を責めたりなど、
多くの負の感情を心の底に沈めたまま生き延びるほかないのです。また、親の子供
への愛情も、無条件の愛情です。親は子供を深く愛し、同時に深く必要として
共に行きていくものです。愛する子供を突然引き離された親にとって、その体験は、
誘拐や拉致に等しいほどのすさまじい精神的苦痛を与えるものであり、アルコール・
薬物依存症や失業、または自殺へと走らせる要因にもなっています。