大阪不明女児、母親と内縁の夫ら3人逮捕…死体遺棄容疑


 大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香(せいか)さん(9)が行方不明になった事件で、
大阪府警は23日、母親の美奈(34)、内縁の夫、小林康浩(38)、知人の杉本充弘(41)
(大阪府枚方市)の3容疑者を死体遺棄容疑で逮捕、西淀川署に捜査本部を設置した。

 3人とも容疑を認めているという。小林容疑者の逮捕前の供述に基づき、
府警は奈良市内の墓地を捜索し、同日夜、聖香さんとみられる全裸の遺体を発見した。
府警は24日に遺体の司法解剖を行うとともに、虐待死の可能性もあるとみて、
死亡した経緯をさらに追及する。

 発表によると、小林容疑者らは4月6日頃、奈良市柳生下町の墓地に、
聖香さんの遺体を埋めた疑い。

 小林容疑者の供述によると、同日朝、ベランダに放り出していた聖香さんが死んでいるとわかり、
自分の知っている墓地に埋めることにした、という。
小林容疑者は「杉本容疑者と一緒に、杉本容疑者の車で運んだ」とも供述している。

 一方、美奈容疑者は「聖香が自宅で死んでいることがわかったのに、葬式もせずに捨てた」と供述。
4月5日頃、台所の前で死んでいることを確認し、翌日小林容疑者らが捨てに行った、などと話しているという。

 捜査関係者によると、自宅マンションでは、3月20日過ぎの深夜、
「ギャー」という女の子の悲鳴を住民が聞いていたという

 美奈容疑者は今月7日夜、西淀川署に聖香さんの家出人捜索願を出していた。

(2009年4月24日00時24分 読売新聞)