秋田県大仙市大曲住吉町の保育園児、進藤諒介ちゃん(4)が農業用水路で遺体で発見された事件で、
県警大仙署は13日、諒介ちゃんの母親で無職、進藤美香(31)と、交際相手の同県大館市十二所一の地、
県立大館高校非常勤技師、畠山博(43)の両容疑者を殺人容疑で逮捕した。

調べでは、進藤、畠山両容疑者は10月23日午後4時ごろ、大仙市北楢岡に止めた車の中で、
諒介ちゃんの頭や顔を殴り、口をふさぐなどしたうえ、同5時ごろ、
自宅から約400メートル離れた農業用水路(幅2メートル、深さ74センチ)に放置し窒息死させた疑い。

これまでの調べに対し、進藤容疑者は「午後5時ごろ、秋田市から帰宅し、
夕食の準備をしていた午後5時半ごろ諒介がいないのに気付き、110番通報した」と説明していた。
しかし同署は、遺体の状態や、雨の中、傘を持たず上着も着ないで、
街路灯のない道路を約400メートルも子供が一人で歩くのは不自然なことなど
不審な点が多いことから任意で事情を聴いたところ、容疑を認めた。

進藤容疑者は昨冬、諒介ちゃんと一緒に同県潟上市から現在の自宅に移り、
50代の会社員と同居を始めた。会社員は新潟県中越地震の復興工事で
長岡市に長期出張しているため、進藤容疑者と諒介ちゃんは最近、ほとんど2人で暮らしていた。

諒介ちゃんの顔に青あざがあるのを以前、複数の住民らが目撃しており、
進藤容疑者に厳しくしかられ泣き叫ぶ声も、近所の住民に度々聞かれている。
同署は進藤容疑者が諒介ちゃんを虐待していたとみて事件の背景を追及する。(一部略)

【ソース】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061113-00000023-mai-soci