マングースは昔はジャコウネコ科だったと思うが(いまはマングース科)、
ハイエナは昔からハイエナ科だったように思う DNA解析の技術が向上
して生物分類は飛躍的に正確になっている(ジャイアントパンダは
クマ科で決着した)

ただ、それ故の「?」もあって、例えば、ヒグマはDNA上、いくつかの
グループに分けられ、それぞれのグループは北極海を取り巻く形で
分布している 隣り合うグループ同士は近縁で、離れれば離れるほど
遺伝子的距離は遠くなるが、くるっと回って戻ってくるので、いわゆる
トイメンのグループが一番遠い関係になる

ホッキョクグマがヒグマから進化したということは、すでに化石の
研究で明らかになっていたが、DNAを調べた結果、あるグループから
分化したということがわかった ここで興味深いのが、分化した元の
グループとホッキョクグマとの遺伝子的距離の方が、ヒグマのグループ
同士で最も遺伝子的距離の遠いもの同士よりも「近い」ということが
わかった

こうなると、遺伝子の違いとは何か、「種」とはどのように決定すべき
なのか、新たな疑問が出てきてしまうのだが、まあ、これは嬉しい
悲鳴というものだろう