>>787
>猫科の話はしていなかったつもりですが…

「基本的にオスの子育ては無い種でも状況によっては子育てはありえること」の例えと>>783で書いてます。
そういう例えならば基本的にオスが子育てする種ではなく、基本的に子育てをしない種である猫科が妥当かと思います。

>申しあげているのはそれがオオカミ並みに一般的なレベルかどうかです。

それは「日本における野生化犬の研究は殆どされていないからわからない」とこれも再三書いています。
調査のされていないものに対しては互いに近いと思う例でもって想像するしかないことであるし
そこの想像部分が違っているのならば、もう平行線なのではないでしょうか?

>でなければオオカミ類がこのような行動体系を持っているはずが無い

ヘルパーの存在は「その群れにおける子の生存率をあげること」そのものよりも
・すぐには親から自立出来ないヘルパー自身の生存率をあげること(オオカミの場合、例外を除きヘルパーオオカミも血縁)
・群れの構成数が多くなることで、競合相手に餌を奪われることを防げる
などの理由が考えられます。
・単純にオオカミ一頭につき得られる肉の量を計算した場合、二頭(雄雌ペア)ぐらいが一番効率が良いと言う説
・基本的にヘルパーは存在しないと思われていたタヌキにも、環境によってはみられること などから
血縁関係=群れの構成員とは限らない野犬の群れの場合や、競合相手となる大型の肉食獣が殆どいない本州の野犬の場合
(ニホンオオカミは生き残っていたとしても全国くまなく存在するほど数が多くはないだろうと考えられる)
ヘルパーの重要性がどう変わってくるのかこないのか、これもまた未知数と思われます。

オオカミの仲間は基本的には雄雌ペアで子育てをするにも関わらず、家畜犬のオスに子育て行動が見られないこともあるのは
動物園における育児放棄例が多いのと同様、育児行動をとらせる本能を阻害してしまう何らかの原因があるからとも考えられ
事実、飼育個体の雄犬が子育てしないケースについては繁殖方法に問題があるからだと指摘し批判する愛犬家もいます。
しかし、仮にそうであったとしても、これが日本の野犬に当てはまるかどうかはわかりません。

わかっていることは
犬は基本的に子育てする種を品種改良したものであり、事実子育て本能を取り戻した個体も少なからず観察され
いわゆる野良犬の数は駆除や小型犬種人気により減っているにも関わらず、野生動物の食害に関わってきているノイヌ
(と思われる犬科動物)が、ほぼ全国にわたり存在しているということだけでしょう。